HONDAと日産。。。
朝から晴れ、寒波襲来で寒さが一段と。。。
HONDAと日産の経営統合が発表されました。。。
日本の自動車を世界における取巻く状況は厳しい状況です。
何故、経営統合の話が出て来たのか?
1 日産だけ年決算で前年94%ダウンだった。
2 台湾の鴻海精密工業からの買収の打診があった。
3 HONDAと日産は電気自動車で業務提携を締結している。
4 日本国内では日産が電気自動車でシェアを持っている。
5 HONDAは業務・資本提携出来る先は日産しかなかった。
6 ハイブリッド車を開発・販売しているのはトヨタ・HONDAのみ。
上1は、昨年の年決算でトヨタ・HONDAは過去最高であったが、日産のみ前年94%ダウンであり、
今後、リストラ・工場閉鎖の対応が求められる。
上2は、鴻海精密工業が電気自動車の生産・販売参入を計画している。
上3〜4は、電気自動車の開発・生産に於いて、日産と提携して技術・生産を共有する。
上5は、HONDA・日産以外の自動車メーカー(スズキ・松田・スバル)はトヨタと資本・業務提携
しており、日産しか業務提携先が無かった。
上6は、日産にはハイブリッド車の開発・生産能力が無い。
今回のHONDA・日産の経営統合は鴻海精密工業による買収を阻止する為と言われています。
日本国内で電気自動車の開発・生産・販売網を一早く着手したのは日産でしたが、登録自動車台数
における電気自動車のシェアは2023年で1.66%と欧米の普及率には届いていません。
日産の筆頭株主であるルノーも鴻海精密工業による買収には好意であったと言われています。
鴻海精密工業が電気自動車の開発・生産・販売に出る為には既存の電気自動車メーカーの買収が
必然的条件だった訳です。
何故なら。。。
6 既存の電気自動車メーカーの開発・生産力・販売網を再利用出来る。
7 電気自動車メーカーを立ち上げるには巨額な資金が必要である。
8 自前で開発・生産して販売するには時間が掛かり、採算性が見込めない。
上6〜8は、自前で開発・生産・販売するよりも既存の電気自動車メーカーを買収し、販売網を利用
する事で投資額を回収する事が出来ます。
鴻海精密工業による日産の買収を阻止し、経営統合するHONDAには解決すべき問題が山積して
います。
経営統合の話し合いは始まったばかりで経営統合の全体を知るのはこれからです。
経営統合の協議をこれから見守る事が必要です。